「解説ブログのコマンドをそのままコピペしたのに、エラーが出てMCPサーバーを追加できない」 「そもそもMCPって何? 設定すると何がうれしいの?」
この記事は、そんな疑問に答えるClaude CodeのMCP入門ガイドです。仕組みから設定手順、実際に接続を確認済みのサーバー5選まで、掲載コマンドはすべて公式ドキュメントの現行構文に揃え、主要な操作は手元の環境(Claude Code v2.1.205/Windows 11)で実行して動作確認しています。
MCPは仕様の変化が速く、ネット上の解説記事には「今は動かない古いコマンド」や「開発終了したサーバーのおすすめ」が残っているものがあります。その見分け方も実際のエラーメッセージつきで解説します。
- MCPの仕組みを30秒で説明できるようになる
claude mcp addの正しい構文と、動かない旧コマンドの見分け方- スコープ3種(local/project/user)と.mcp.jsonの正しい置き場所
- 認証不要ですぐ試せるサーバーから順に、実用サーバー5選
- 「Failed to connect」になったときの切り分け手順
Claude CodeのMCPとは?30秒でわかる仕組み
MCP=AIと外部ツールをつなぐ「共通コネクタ」
MCP(Model Context Protocol)とは、AIと外部ツールの連携方法を標準化したオープンソース規格です。
公式ドキュメントには次のように書かれています。
Claude Code は、AI ツール統合のためのオープンソース標準である Model Context Protocol (MCP) を通じて、数百の外部ツールとデータソースに接続できます。 (出典:Claude Code公式ドキュメント「MCP」日本語版)
以前は、AIにNotionやGitHubのような外部サービスを扱わせたければ、サービスごとに個別のつなぎ込みが必要でした。MCPという共通規格に両者が対応していれば、家電をコンセントに差すように「差し込むだけ」でつながります。
接続先となる相手側のプログラムは「MCPサーバー」と呼ばれます。公式の説明にあるとおり、Claude Codeにツール・データベース・APIへのアクセスを提供する存在です。「サーバー」といっても大がかりな機材の話ではなく、コマンド1行で追加できます。
Claude Code自体がまだよく分からない方は、先にClaude Codeとは何かの解説からどうぞ。
MCPを入れると何ができるようになる?
Claude Code公式ドキュメントやMCP公式リポジトリで接続方法が案内されているサーバーだけでも、次のようなことができるようになります。
- 公式ドキュメントの検索(Claude Code Docs)
- 許可したフォルダ内のファイル読み書き(Filesystem)
- ブラウザ操作の自動化(Playwright)
- Notionワークスペースとの連携(Notion)
- GitHubのIssue・プルリクエスト操作(GitHub)
一度つないでしまえば、あとは日本語で頼むだけ。「Notionの議事録を確認して」のように指示すれば、Claudeが必要に応じて接続先のツールを自分で使います。
MCPとRAG・API直接利用は何が違う?
似た文脈で出てくる言葉との違いも整理しておきます(考え方の整理で、厳密な線引きは用途によります)。
- APIの直接利用:サービスごとに接続の仕組みを個別に用意する方法。MCPはこの「つなぎ方」を共通規格化したものです
- RAG:文書を検索してAIに「読ませる」仕組み。MCPは読むだけでなく「操作する」ところまで任せられます
なお公式ドキュメントは、gh(GitHub CLI)のようなCLIツールで済む場面ではそちらの方がコンテキスト効率が良いと明記しています。何でもMCPにすればよいわけではない点も覚えておいてください。
【前提】MCPに必要なもの・料金はかかる?
対応プラン:無料プランでは使えない
MCPはClaude Codeの標準機能なので、Claude Codeが使える環境ならMCPも使えます。そしてClaude Code自体の利用には有料アカウントが必要です。公式セットアップガイドには「Claude CodeにはPro・Max・Team・Enterprise・Consoleいずれかのアカウントが必要。無料のClaude.aiプランには含まれない」と明記されています。
Pro以上の有料プラン、またはConsole(API)アカウントが前提ということです。プラン選びに迷う方は料金プランの比較記事を、まだインストールが済んでいない方は始め方ガイドを先にどうぞ。
MCP自体の追加料金は?
MCPを使うための追加料金は、公式ドキュメント上では案内されていません(2026年8月時点で確認)。「MCPは特定プラン限定」という記載もなく、Claude Codeに標準で備わる機能という位置づけです。
ただし、MCP経由のツール実行もトークンを消費し、プランの利用量に計上されます。外部ツールから受け取るデータが大きいほど消費も増える、「追加課金はないが使い放題の別枠でもない」機能だと理解しておくのが正確です。
MCPサーバーを追加する3ステップ【最短1分】
コマンドはすべて2026年8月時点(Claude Code v2.1.205で検証)の現行構文です。
ステップ1:claude mcp add でサーバーを追加する
ターミナル(PowerShellなど)で次の1行を実行します。最初の1台には、認証不要で追加できるAnthropic公式の「Claude Code Docs」サーバーがおすすめです。
claude mcp add --transport http claude-code-docs https://code.claude.com/docs/mcp
意味は「claude-code-docsという名前でHTTP方式のサーバーを追加する」。APIキーもログインも要りません。
MCPでつまずく原因の多くは認証まわりです。まずAPIキー不要のサーバーで「追加→確認→使う」の流れを体験してからOAuth型に進むと挫折しません。
ステップ2:claude mcp list で接続を確認する
claude mcp list
登録済みサーバーの一覧と接続状態が表示されます。読み方は次のとおりです。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
✔ Connected |
接続成功 |
! Needs authentication |
認証待ち(OAuth型サーバーで表示) |
✘ Failed to connect/✘ Connection error |
接続失敗 |
⏸ Pending approval |
承認待ち(claudeを起動して承認する) |
Windows 10の標準コンソールなど一部の環境では、✔と✘の代わりに√と×が表示されると公式ドキュメントに明記されています。文字化けではなく正常な動作です。
ステップ3:セッション内で実際に使ってみる
claudeを起動して、日本語で頼んでみましょう。Docsサーバーなら「MCPのスコープの違いを公式ドキュメントで調べて」のような指示で、Claudeが接続先を使って回答します。
セッション内の/mcpコマンドでは、接続状態の確認・認証・サーバーごとの有効/無効の切り替えができます。
接続方式(トランスポート)の使い分け
MCPサーバーへの接続方式(トランスポート)は複数ありますが、初心者が理解すべきはHTTPとstdioの2つだけです。
| 方式 | 接続先 | コマンドの形 | 現在の位置づけ |
|---|---|---|---|
| HTTP | クラウド上のサーバー | claude mcp add --transport http 名前 URL |
リモート接続の公式推奨 |
| stdio | 自分のPCで動かすプログラム | claude mcp add 名前 -- コマンド 引数 |
ローカル型の標準(--transport省略時のデフォルト) |
| SSE | クラウド上のサーバー(旧方式) | --transport sse |
非推奨(公式がHTTPの使用を案内) |
| WebSocket | 特殊用途 | claude mcp add-jsonでJSON指定 |
--transportフラグでは指定不可 |
HTTP:リモートサーバーの基本形
提供元がクラウドでホストしているサーバー(Notion・GitHubなど)はHTTP型でつなぎます。公式も「リモートのMCPサーバーへの接続にはHTTPサーバーが推奨」と明記しています。認証トークンが必要な場合は--headerオプションで渡します(例は後述のGitHub)。
stdio:「--」区切りを忘れると動かない
Filesystemのように自分のPC上でプログラムを起動するタイプがstdio型で、構文は次の形です。
claude mcp add 名前 -- 起動コマンド 引数...
最重要ポイントが「--」(半角ハイフン2つ)の区切りです。左側がClaude Code自身へのオプション、右側がサーバーの起動コマンドという境界線で、公式も「--がないと、サーバー側のフラグをClaude Code自身のオプションとして解釈してしまう」と注意しています。
実際に--を省いて、手元のv2.1.205で実行した結果がこちらです。
$ claude mcp add filesystem npx -y @modelcontextprotocol/server-filesystem C:\work
error: unknown option '-y'
エラーになり、サーバーは登録されません。正しい形はこうです。
$ claude mcp add filesystem -- npx -y @modelcontextprotocol/server-filesystem C:\work
Added stdio MCP server filesystem with command: npx -y @modelcontextprotocol/server-filesystem ... to local config
2026年8月時点で、解説記事の中には「--」なしのコマンドを掲載しているものがあります。コピペでerror: unknown option '-y'が出たら、参照記事が古いサインです。
SSEは非推奨・WebSocketはadd-json経由
公式ドキュメントには「SSE(Server-Sent Events)トランスポートは非推奨です。利用可能な場合はHTTPサーバーを使用してください」という警告があります。古い記事がSSEで案内しているサーバーは、HTTP版URLがないか先に確認しましょう。WebSocket型は--transportフラグでは指定できず、claude mcp add-jsonのJSON指定({"type":"ws", ...})で追加する仕様です。
スコープ3種と.mcp.jsonの置き場所
MCPサーバーの設定には、「どの範囲で有効にするか」を決めるスコープという概念があります。公式の整理は次の3種類です。
| スコープ | 有効範囲 | チーム共有 | 保存場所 |
|---|---|---|---|
| local(デフォルト) | 現在のプロジェクトのみ | しない | ~/.claude.json(プロジェクトごとの項目) |
| project | 現在のプロジェクトのみ | する(.mcp.jsonをGitで共有) |
プロジェクト直下の.mcp.json |
| user | すべてのプロジェクト | しない | ~/.claude.json |
指定は--scope(短縮形-s)オプションで行います。同じ名前のサーバーが複数のスコープにある場合はlocal→project→userの順に優先されます。なお~/.claude.jsonは、Windowsでは%USERPROFILE%\.claude.json(通常はC:\Users\ユーザー名\.claude.json)を指すと公式に明記されています。
# どのプロジェクトでも使いたいサーバーはuserスコープで追加
claude mcp add --scope user --transport http claude-code-docs https://code.claude.com/docs/mcp
旧名称の罠:「--global」はもう存在しない
ここが古い記事の最大の落とし穴です。公式ドキュメントに明記のとおり、スコープ名は過去に変更されています。
- 現在の
localは、古いバージョンではprojectと呼ばれていました - 現在の
userは、古いバージョンではglobalと呼ばれていました
そのため、古い記事にある--globalをそのまま打つとエラーになります(v2.1.205で実測)。
$ claude mcp add --global mytool ...
error: unknown option '--global'
$ claude mcp add --scope global mytool ...
Invalid scope: global. Must be one of: local, user, project, ...
「全プロジェクトで使いたい」ときの現行の正解は--scope userです。
設定ファイルを置いてはいけない場所
.mcp.jsonをどこに置くかも間違いの多いポイントです。公式のトラブルシューティングには、Claude Codeが読む設定ファイルは~/.claude.jsonとプロジェクト直下の.mcp.jsonの2つだけと明記されています。
~/.claude/mcp.json~/.claude/config/mcp.json~/.claude/.mcp.json%APPDATA%\Claude\mcp.json
紛らわしいのですが、~/.claudeフォルダと~/.claude.jsonファイルは別物です。MCPのlocal/userスコープ設定が入るのは後者で、一般設定の.claude/settings.local.jsonとも別管理です(公式注記あり)。
チームで共有するとき(projectスコープ)
--scope projectで追加したサーバーはプロジェクト直下の.mcp.jsonに保存され、Gitでチームに共有できます。共有された側では初回使用前に承認プロンプトが表示されます。クローンした設定が勝手にプログラムを起動しないための安全設計です。承認・拒否のやり直しはclaude mcp reset-project-choicesでリセットできます。
.mcp.jsonはGit管理下のファイルです。個人のAPIキーやトークンを書くとチーム全員(公開リポジトリなら全世界)に共有されてしまいます。認証情報つきのサーバーは各自がlocalスコープで追加しましょう。
実際に使えるMCPサーバー5選【2026年8月時点】
「おすすめMCPサーバー」は情報の鮮度が命です。ここでは提供元とアーカイブ状況を確認済みのサーバーだけを、認証不要→OAuth→トークンの順(設定の難易度が上がる順)に5つ紹介します。
| # | サーバー | 提供元 | 認証 | 方式 | できること |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Claude Code Docs | Anthropic公式 | 不要 | HTTP | 公式ドキュメント検索 |
| 2 | Filesystem | MCP公式リファレンス | 不要 | stdio | ローカルファイル操作 |
| 3 | Playwright | Microsoft公式 | 不要 | stdio | ブラウザ自動操作 |
| 4 | Notion | Notion公式 | OAuth | HTTP | Notion連携 |
| 5 | GitHub | GitHub公式 | トークン(PAT) | HTTP | Issue・PR操作 |
1. Claude Code Docs(認証不要・最初の1台)
claude mcp add --transport http claude-code-docs https://code.claude.com/docs/mcp
Anthropic公式のドキュメント検索サーバーです。「この機能の正確な仕様は?」をClaude自身に一次情報で調べさせられます。手元の環境でも、追加後すぐ✔ Connectedになることを確認済みです。
2. Filesystem(認証不要・ローカルファイル操作)
claude mcp add filesystem -- npx -y @modelcontextprotocol/server-filesystem C:\Users\あなたの名前\Documents\作業フォルダ
MCP公式のリファレンス実装(見本として公式が管理しているサーバー)で、現役でメンテナンスされています。末尾の引数で「アクセスを許可するフォルダ」を明示的に指定するのがおすすめです。指定したフォルダの外には触らせない設計なので、許可範囲を自分でコントロールできます(引数を省いても接続自体はできますが、その場合の許可範囲はClaude Code側が渡す作業ディレクトリ任せになります。v2.1.205で実測)。npxはNode.js付属のコマンドで、stdio型の練習台としても最適です。
3. Playwright(認証不要・ブラウザ自動操作)
claude mcp add playwright -- npx -y @playwright/mcp@latest
Microsoft公式のブラウザ操作サーバーです。「このページを開いて内容を確認して」のような指示で、AIが実際にブラウザを動かす様子を体験できます。動作にはNode.js 18以上が必要です。
4. Notion(OAuth認証の入門)
claude mcp add --transport http notion https://mcp.notion.com/mcp
Notion公式がホストするリモートサーバーです。追加しただけでは使えず、ブラウザでのOAuth認証(次章で解説)を済ませると接続できます。OAuth型の練習に最適で、非エンジニアの実務にもつながりやすいサーバーです。
5. GitHub(トークン連携・実務直結)
claude mcp add --transport http github https://api.githubcopilot.com/mcp/ --header "Authorization: Bearer あなたのGitHubトークン"
GitHub公式のホスト版サーバーです。GitHubで発行したPAT(Personal Access Token:個人アクセストークン)を--headerで渡して認証します。
古い記事で紹介されている@modelcontextprotocol/server-github(npmパッケージ版)はアーカイブ済み(開発終了)です。現行はGitHub公式ホストのhttps://api.githubcopilot.com/mcp/を使います(2026年8月時点)。
【注意】今も紹介されがちな「終わったサーバー」
MCP公式のリファレンス実装は整理が進み、現役はEverything・Fetch・Filesystem・Git・Memory・Sequential Thinking・Timeの7つだけです(2026年8月時点、公式リポジトリmodelcontextprotocol/serversで確認)。一方、以下はアーカイブ済み(公式リファレンス実装としての提供終了)にもかかわらず、今も「おすすめ」として紹介している解説記事が残っています。
Brave Search/PostgreSQL/SQLite/Slack/Puppeteer/GitHub(npm版)/GitLab/Google Drive/Google Maps/Redis など。これらを前提にした解説記事や設定例は、情報が古い可能性が高いと判断してください。
ただし「アーカイブ=そのサービスと連携できない」ではありません。Sentryは公式リファレンス実装こそ終了しましたが、ベンダー自身がホストする現役サーバー(https://mcp.sentry.dev/mcp)を提供しています。サーバー名ではなく「誰が・どの経路で今配布しているか」で現行性を判断するのがコツです。
MCPサーバーはどこで探す?
新しいサーバーを探すときの入口は3つあります。
- Claude Code公式ドキュメントのMCPページ:Sentry・Stripe・HubSpot・GitHubなど主要サーバーの接続コマンドが実例として掲載されており、まずここを見るのが確実です
- modelcontextprotocol/serversリポジトリ(GitHub):公式リファレンス実装の一覧。アーカイブ状況もここで確認できます
- claude.aiのコネクタディレクトリ(
https://claude.ai/directory):ブラウザから探せるカタログも用意されています(閲覧にはログインが必要な場合があります)
認証が必要なサーバーのつなぎ方【OAuth】
NotionやSentryのようなクラウド型サーバーの多くは認証が必要です。Claude Codeは、ブラウザでログインして連携を許可するOAuth 2.0という方式に対応しています。
方法1:/mcp からブラウザで認証する
- サーバーを追加する(例:
claude mcp add --transport http notion https://mcp.notion.com/mcp) claudeを起動し、/mcpを実行する- 対象サーバーを選んで「Authenticate」を選ぶ
- ブラウザが開くので、ログインして連携を許可する
認証トークンは安全に保存され自動更新されると公式に明記されており、毎回ログインし直す必要はありません。
方法2:claude mcp login でシェルから認証する
claude mcp login notion # OAuth認証を実行
claude mcp logout notion # 保存済みの認証情報を削除
2026年6月のアップデートで追加された、セッションに入らずシェルから直接OAuth認証できるコマンドです。新しい機能のため解説記事にはまだほとんど載っていません。SSH先などブラウザが開けない環境では、認証用URLの表示に自動で切り替わります。
方法3:トークンをヘッダーで渡す
GitHubのように、サービス側で発行したトークンを--header "Authorization: Bearer トークン"の形で渡すタイプもあります。stdio型サーバーに環境変数でキーを渡したい場合は--env KEY=値(短縮形-e)を使います。
MCPの管理コマンド早見表
設定後の運用で使うコマンドを一覧にまとめました(2026年8月時点・v2.1.205で確認)。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
claude mcp list |
サーバー一覧と接続状態の確認 |
claude mcp get 名前 |
個別サーバーの詳細表示 |
claude mcp remove 名前 |
サーバーの削除(-sでスコープ指定可) |
claude mcp add-json 名前 '{...}' |
JSON文字列でサーバーを追加 |
claude mcp add-from-claude-desktop |
Claude Desktopの設定を取り込み(Mac/WSLのみ) |
claude mcp login 名前/logout 名前 |
OAuth認証の実行/認証情報の削除 |
claude mcp reset-project-choices |
.mcp.jsonの承認・拒否をリセット |
claude mcp serve |
Claude Code自体をMCPサーバー化(上級者向け) |
/mcp(セッション内) |
状態確認・認証・有効/無効の切り替え |
claude --debug mcp |
MCP関連のデバッグログを表示 |
使わないサーバーは無効化する(トークン節約)
現在のClaude Codeでは、MCPのツール定義は必要になるまで読み込まれない仕組み(遅延読み込み)がデフォルトで、サーバーを増やしてもツール名しかコンテキストに載りません。それでも公式は次の2点を推奨しています。
- 使っていないサーバーは
/mcpから無効化する ghやawsなどCLIツールで済む作業はCLIを使う(MCPよりコンテキスト効率が良いと公式が明記)
またMCPツールの出力にはデフォルトで25,000トークンの上限(10,000で警告)があり、環境変数MAX_MCP_OUTPUT_TOKENSで変更可能です。サーバー別の消費内訳はセッション内の/usageで確認できます(2026年8月時点の仕様)。
つながらないときのトラブルシューティング
症状1:unknown option エラーが出る
原因はほぼ「古い構文」か「文字化けしたコマンド」です。次の3パターンを確認してください。
--globalを使っている:廃止済みです。--scope userに置き換えます- stdio型で
--区切りがない:error: unknown option '-y'が典型症状です。起動コマンドの前に--を入れます - コピペで
--が別の文字に変わっている:Web記事のコマンドは、半角ハイフン2つ(--)がよく似た全角ダッシュ(–や—)に変換されていることがあります。エラーが出たらオプション部分だけ手打ちし直してみてください
Claude Codeのコマンド体系は数ヶ月単位で変わります。ネット記事を探し回るより先にclaude mcp add --helpで現行オプションを確認するのが、結局いちばん早くて正確です。
症状2:✘ Failed to connect になる
claude mcp get サーバー名で登録内容(URL・起動コマンド・スコープ)を確認する- stdio型なら、起動コマンド(
npx ...)がターミナル単体で動くかを試す claude --debug mcpでMCP関連のログを確認する⏸ Pending approval表示なら、claudeを起動してプロジェクトのサーバーを承認する
症状3:.mcp.jsonを書いたのに反映されない
最初に試すのはセッションの入り直しです。Claude Codeは.mcp.jsonをセッション開始時に読み込む仕様なので、編集しただけでは反映されません。一度終了してclaudeを起動し直してください(公式のトラブルシューティングに明記)。
それでも出てこないときは置き場所を疑います。読み込まれるのはプロジェクト直下の.mcp.jsonだけで、~/.claude/mcp.jsonなどは読まれません(公式明記)。場所が正しければ、過去に承認プロンプトで拒否した可能性があります。claude mcp reset-project-choicesでリセットして再承認してください。
MCPとSkillsはどう使い分ける?
Claude Codeには、MCPと並んでよく名前の挙がるSkills(スキル)という拡張の仕組みもあります。役割の違いは次のように捉えると分かりやすいです。
| MCP | Skills | |
|---|---|---|
| 増えるもの | 接続先(外部ツール・データ) | 手順・ノウハウ(作業のやり方) |
| たとえるなら | 新しい道具を渡す | 道具の使い方マニュアルを渡す |
| 例 | Notion・GitHubにアクセスできるようになる | 「議事録はこの形式でまとめる」を覚えさせる |
両者は組み合わせて使うものです。たとえば「NotionにつなぐMCP」と「議事録のまとめ方を定義したSkill」を併用すれば、「Notionの議事録をいつもの形式で整理して」という1行の指示が通ります。Skillsの詳細はSkillsの解説記事で扱っています。さらに複数のClaudeに作業を分担させるエージェントチームと組み合わせれば、外部ツール連携と並列作業を掛け合わせた自動化も視野に入ります。
MCPのセキュリティ注意点
便利さの一方で、MCPはAIの「外部への接続口」を増やす機能でもあります。公式ドキュメントには次の警告が掲載されています。
接続する前に、各サーバーを信頼していることを確認してください。外部コンテンツを取得するサーバーは、プロンプトインジェクションリスクにさらされる可能性があります。 (出典:Claude Code公式ドキュメント「MCP」日本語版)
プロンプトインジェクションとは、外部から取り込んだ文章の中に紛れ込ませた指示をAIに実行させてしまう攻撃のことです。最低限、次の3点を守ってください。
- 提供元を確認して追加する:Anthropic・ベンダー公式・MCP公式リポジトリ配布のサーバーを優先する
- 承認プロンプトを読んで許可する:プロジェクトの
.mcp.json由来のサーバーは初回に承認確認が出る。中身を見ずにOKしない - 認証情報をGitに載せない:トークン類はlocalスコープや
--header・--envで渡し、共有される.mcp.jsonには書かない
よくある質問(FAQ)
MCPの利用にあたって追加料金は公式に案内されていません(2026年8月時点)。ただしClaude Code自体の利用にPro・Max・Team・Enterprise・Consoleいずれかのアカウントが必要で、無料のClaude.aiプランでは使えません。またMCP経由のツール実行はトークンを消費し、プランの利用量に計上されます。
--globalは現行のClaude Codeでは廃止されており、実行するとerror: unknown option '--global'になります(v2.1.205で実測)。現在は--scope userを使います。スコープ名は過去に変更されており、旧「global」が現在の「user」、旧「project」が現在の「local」にあたります。
MCPは接続方法を標準化した規格で、一度つなげばClaudeが自分で判断してツールを使います。RAGが「文書を検索して読ませる」仕組みなのに対し、MCPは「操作までさせる」点が異なります。なお公式はコンテキスト効率の観点から、ghやawsなどCLIツールが使える場面ではそちらを推奨しています。
プロジェクトルート(作業フォルダの最上位)の直下です。~/.claude/mcp.jsonなどに書いてもClaude Codeは読み込みません。localスコープとuserスコープの設定は~/.claude.json(Windowsでは%USERPROFILE%\.claude.json)に保存されます。
現在はツール定義の遅延読み込みがデフォルトのため、ツールの定義本体は実際に使うまでコンテキストに読み込まれません。ただし公式は、使っていないサーバーを/mcpから無効化することを推奨しています。トークン消費の内訳は/usageでサーバー別に確認できます。
まとめ|まずは認証不要の1台から
- MCPはAIと外部ツールをつなぐオープンソース標準。Claude Codeの標準機能として使える(Pro以上のプラン必須)
- 追加は
claude mcp add。stdio型は「--」区切り必須、全プロジェクト共通は--scope user(--globalは廃止) - 設定が読まれるのは
~/.claude.jsonとプロジェクト直下の.mcp.jsonの2箇所だけ - 最初の1台は認証不要のClaude Code Docsサーバーが挫折しない
- 古い記事の旧構文・アーカイブ済みサーバーに注意。迷ったら
claude mcp add --helpと公式ドキュメント
MCPは「最初の1台をつなぐ」までの心理的ハードルさえ越えれば、あとは同じ型の繰り返しです。まずは本記事のステップ1をそのまま実行して、✔ Connectedの表示を見るところから始めてください。
Claude Codeの基本操作にまだ不安がある方は、使い方マスターガイドで土台を固めてからMCPに戻ってくるのもおすすめです。